日本代表選手はどこまで勝ち進めるのか?「ブレイドアンドソウル」ワールドチャンピオンシップの担当スタッフにインタビュー

エヌ・シー・ジャパンがサービス中の「ブレイドアンドソウル」では、世界最強プレイヤーを決める大会ワールドチャンピオンシップが進行中だ。11月には韓国で決勝戦が行われる本大会の解説を務めるキム・ジェハク氏にメールインタビューを行った。

ワールドチャンピオンシップは、「ブレイドアンドソウル」の最強プレイヤーを決める国際大会で、本作のサービスが行われている韓国・中国・日本・台湾の予選を勝ち抜いた選手たちが集い激戦を繰り広げる。10月に日本決勝戦が行われており、日本代表の4名が決定。11月初旬に韓国・ソウルで行われるラウンドトーナメントシリーズに挑むことになる。そこで、勝ち抜いた選手たちが11月14日に韓国・釜山で行われるファイナルラウンドに進出する。

キム・ジェハク氏
キム・ジェハク氏

今回、本作を開発するNC SOFTのキム・ジェハク氏にメールインタビューを行うことができた。キム氏は、同社のe-Sports企画チームに所属する人物でブレイドアンドソウルリーグ放送で解説を担当している。韓国でのe-Sports事情や本大会の見どころについて聞いた。

――韓国でのe-Sportsの現状はいかがでしょうか?

キム氏:「スタークラフト」を筆頭に多数のリーグが進行中で、テレビやインターネットを通して、関連する映像や情報を見ることができます。手軽に“ゲームを見る文化”ができていますね。その中で「ブレイドアンドソウル」はMMORPG部門で最初にe-Sportsに挑んでおり、多くのファンから熱い応援をいただいています。

――昨年の大会の盛り上がりについて教えてください。

キム氏:滅砕士を操る中国のTang Wenbo選手が素晴らしい競技を見せてくれました。昨年、決勝に残った選手のクラスはダントツで滅砕士が多く、Tang Wenbo選手も勝ち上がってきてくれたため、会場のお客さんは、国や選手に関係なく滅砕士を応援し、盛り上がりました。

昨年の大会の様子

――昨年の大会ルールとどこが変わりましたか?

キム氏:参加国が増え本戦に参加する人が8強から16強になった事が一番大きく変わった点です。それ以外にもゲーム内のコンテンツが多く追加されているため、大会の標準キャラクターのステータスも上昇され、修練ポイントの基準も6醒から10醒に調整されました。選手たちが多くの修練を使って競技を行うようになったので、よりダイナミックな闘いを見ることができそうで、楽しみにしています。

――今回は新たに日本と台湾が加わりました。

キム氏:昨年行われた龍争虎闘は“国の対抗戦”という意味を含んだ大会でした。そのため韓国の次に選手の層が厚い中国との対決を決めました。しかしその時から先を見据えて“ブレイドアンドソウル”がサービスされているすべての地域の選手たちが一箇所に集まり戦う大会を考えていました。昨年の大会経験に基づいて今年は日本と台湾まで参加国を広げました。

――日本の予選をご覧になっていかがでしょうか?

キム氏:サービス期間から考えますと、日本の選手たちのプレイスキルは驚くほど早く成長しています。生命力を守るというよりは攻撃に特化するプレイが多いです。競技の流れが速く、高い集中力を持っているように見えました。

――注目している日本の選手は?

キム氏:隣の剣ちゃん選手.(リン剣術士)ですね。いつ攻撃していつ逃げるべきかをよく知っていて、攻撃のチャンスを取った時は敵が離れられないように状態異常(CC※)技術を鋭く使って確実にダメージを与えていました。

※Crowd controlの略でダウン、気絶、グロッキー、ノックバックなど相手を動きにくい状態にする効果や技術をさし、韓国でこう呼ばれている。

――日本、韓国、中国、台湾、それぞれの国の戦い方の特徴について教えてください。

キム氏:韓国はサービス期間が最も長いため、全体的にプレイの完成度が高いです。一般的に使われていないような修練の活用法を編みだすなど、びっくりする戦略も時々見ます。

日本は攻撃に集中する形のプレイが多いため、華麗な攻撃をみる楽しさがあり、勝負がすぐ決まります。台湾はまだ予選を準備中で、中国の予選は終えましたがまだ本戦が行われていません。韓国と日本に対抗する素晴らしい選手たちが進出することを期待しています。(10月17日現在)

――日本以外で注目選手はいますか?

キム氏:最近中国で行われた大会を動画で見ましたが、昨年より技術が高くなっていてびっくりしました。特にTang Wenbo選手は、今回もまた進出できるか、そしてどのくらい成長したのかがとても気になります。

――試合の模様は生放送で配信されますが、視聴する際のポイントがあれば教えてください。

キム氏:画面下段に表示される主要攻撃技術と脱出武功のクールタイムが戻ったかに注目してほしいです。主な攻撃技術のクールタイムがたまっている状態では、せっかくの攻撃チャンスがあっても他のダメージを与えられることがなく過ぎてしまいます。

脱出武功は危機に直面した時に抜け出すことができるだけではなく、むしろ反撃のチャンスを生み出すこともできます。攻撃されている状況であっても脱出武功さえ残っていればまだ逆転の可能性が残っています。逆に脱出武功のクールタイムがたまっていない状態に攻撃されたら本当に危険な状態です。

――日本の選手はどの程度まで勝ち進むでしょうか?

キム氏:4強までは問題なく進出できると思います。それ以上は世界の最強選手たちが集まって戦うので、ある程度の運も必要なのかなと思います。

攻撃にあまり集中せずに自分の脱出武功や後転などの防御や生命力に関連するスキルを、いつどのタイミングで使えばベストを尽くせるのかを研究することで、良い結果が出せると思います。

――最後に日本の「ブレイドアンドソウル」プレイヤーに向けて、メッセージをお願いします。

キム氏:「ブレイドアンドソウル」の魅力を簡単に言うと華麗なアクション、そしてカッコいいビジュアルです。特に比武はコントロール技術と頭脳プレイ2つの要素が味わえる楽しさがあります。もちろん最初は見慣れなくて難しいかもしれませんが、対戦を観て直接プレイをしながら覚えていけばその楽しさを味わえます。

――ありがとうございました。

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