2015年下半期はアップデートが盛りだくさん!「イカロス オンライン」プロデューサー陣にインタビュー

スペシャル

WeMade OnlineとNHN PlayArtがサービス中のオンラインRPG「イカロス オンライン」では、8月13日に大型アップデート「滅亡の空域~更なる戦場~」が実装された。アップデート内容や今後の実装コンテンツについて、本作のプロデューサー陣に詳細を聞くことができたので紹介しよう。

2015年4月28日に正式サービスが開始されて以降、5月と6月の2回に分けて「パルナの地」のアップデートが行われたばかりの本作だが、8月13日に大型アップデート「滅亡の空域~更なる戦場~」が実装された。

「滅亡の空域~更なる戦場~」では、レベルキャップが40まで解放され新たなスキルが使用可能になり戦術の幅が広がったほか、飛行に特化した新マップ「滅亡の空域」が追加され、今まで以上に空中戦闘を楽しむことができるようになった。

また、3体の巨大ボスも登場する。上空を飛行するフィールドボス「滅亡の捕食者ズメウ(ズメウ)」、隕石により力を取り戻しつつある「巨神トラナグア(トラナグア)」、そして、すでに登場している「巨神ノディアス」の上位版「超神ノディアス」も追加されている。もちろん、新しいフェローや装備も登場しており、新たなコンテンツを楽しんでいるプレイヤーも多いはずだ。

今回は、サービスが開始され5ヶ月が経過した本作の現状や運営体制、そして今後のアップデートについて、WeMade Online 広報プロデューサー 横山遼氏とNHN PlayArt 運営プロデューサー 大津卓也氏にインタビューすることができたので、その模様をお届けする。

アップデート関連

横山遼氏
横山遼氏

――先日実装された「滅亡の空域~更なる戦場~」アップデートについて教えて下さい。

横山氏:レベルアップのキャップが40まで解放され、マップ「滅亡の空域」や新ダンジョン「空域の隙間」が追加されるほか、「エクサラン無法地帯」が完全解放されます。

また、新巨大ボスモンスターが2体、巨神ノディアスの上位版が1体の計3体実装されます。今まではインスタンスダンジョンで討伐する形でしたが、新巨大ボスモンスター「滅亡の捕食者ズメウ」はフィールドに出現します。

あとは英雄等級のフェローが多めに実装されているので、英雄フェローを狙いやすくなってきたと思います。

マップ「滅亡の空域」
ダンジョン「空域の隙間」

――ハカナス大海から徐々に空中エリアが広くなってきていますね。

新フェロー「深淵のヴァイレッド」
新フェロー「深淵のヴァイレッド」

横山氏:本作の序盤は地上エリアが多いのですが、ハカナス大海から空中戦に慣れてもらうチュートリアルマップような設計になっています。今回追加された滅亡の空域は、ハカナス大海よりも地上が少ないエリアでマップも広くなっており、常に飛んでいる状態になります。高度もどんどん高くなりますが、滅亡の空域に生息してるフェローはその高度にいるので、捕まえればすぐに冒険が可能です。

飛んでいるとフェローの気力が減少していきますが、滅亡の空域にはさまざまな色の玉が浮いています。緑の玉は気力が回復、透明の玉は移動速度が上がるといった効果を得ることができるので、マップが広いだけでなく、フェローの空中移動にも配慮されています。気力がなくなってクエストが進められないといったことがなく、快適にプレイできます。

――巨大ボスを攻略するコツなどはあるのでしょうか?

横山氏:トラナグアの通常攻撃は、巨神ノディアスのように拳を使った攻撃がメインになっていますが、特別な攻撃としてはプレイヤーにあるデバフをかけてくる攻撃があります。そのデバフを受けると攻撃力などが10秒ほど上昇するのですが、10秒後に爆発し、最大HPの80%割合のダメージを受けてしまうんです。10秒のカウントダウン中もトラナグアは容赦なく攻撃してきますので、デバフを受けたらHPを十分に回復し、発動するためパーティメンバーから離れて待機するのが良いと思います(笑)。

ただし、プリーストのプロテクションやウィザードのマナシールドといったスキルをタイミング良く発動できれば、爆発をノーダメージでやり過ごすことができます。

巨神トラナグア

また、プレイヤーのそばで自爆するタイプと遠距離攻撃をしてくるタイプ、2種類のガーゴイルを召喚してきます。自爆タイプが厄介でフェローの気力にダメージが入り、フェローを落とそうとしてくるので、ガーゴイルが近づいてきたら滑空して逃げる必要がありますね。

ズメウも同様にモンスターを召喚してくるのですが、ガーゴイルと同じく、自爆タイプと攻撃タイプが存在します。この召喚モンスターを一気に殲滅することがポイントですね。プレイヤーが一箇所に固まっていれば、キメスが近づいてくるので、全員でタイミングをあわせてスパイラルストームを放てば比較的楽に殲滅可能です。

滅亡の捕食者ズメウ

ムービーにも収録されていますが、ズメウはビームを放ってくることがあり、ビームを放つ前にプレイヤーたちを口元に引き寄せるんです。その際にフェローの操作も効かなくなってしまうので、引き寄せられる前にフェローから下りたりするなど攻撃の見極めが大事です。

ズメウを野良プレイヤーで倒すことは難しいと思いますが、前回のアップデートで入った連合を活用して仲間と協力して討伐してみてください。

――ズメウの討伐には何人くらい必要でしょうか?

横山氏:平均的なプレイヤーの場合は50名程度は必要だと思います。

――今回実装されるフェローの目玉は?

横山氏:ついに空虚のレトルンシアという名前のクジラが実装されました。初の複数人が乗れるフェローで、最大5名が乗ることができます。しかも現状では、空虚のレトルンシアのみが高度1000m以上を飛ぶことができます。空域の隙間の入口が1100mほどにあり、通常はポータルを使って行くことになるんですが、そこに直接乗り込むことがが可能です。ただし、かなり取得難易度が高いフェローになっています。

――どのように取得できるのでしょうか?

横山氏:トラナグアや超神ノディアスがレシピや捕獲アイテムをドロップします。両方とも伝説のアクセサリーも落とすので、是非挑戦してみてください。

日本サービスの現状

横山氏:7月にGAMEcomとハンゲームでアンケートを行いました。想定通りだった結果も、意外な結果だったものもありましたね。

年齢層については40代の方が非常に多く、10代が少なかったです。古き良きMMORPGにフェローが追加されたと感じられている方が多いようです。昔のMMORPGを好きだった人が多くなったのは狙い通りでしたね。ハンゲーム側は、比較的若い方が多かったです。

本作で好きなポイントとしては、約半数の方はフェローと回答頂いています。やはりフェローなんだなと改めて認識しました。

エクサラン無法地帯の平和時間に関する質問の結果にも注目していました。試験的に平和時間を実装してみたところ、生放送でも賛否両論分かれていたんです。結果は、平和時間が欲しいという賛成が6割、反対が1割、他3割と賛成多数でした。ちょうど半々くらいになると思っていたので意外でしたね。運営としてはこの結果を受けてどのような対応をするか悩んでいるところです。

クラスバランスについては、バランスが悪いという回答も多かったのですが、普通と回答された方が一番多かったので、弊社で運営している他のMMORPGと比較すると、以外とバランスは取れているのかなという印象を受けました。ただ、一部のクラスがパーティプレイに不要となってしまうような状態は避けたいと思っているので、クラスバランスについては今後も調整を行っていきたいと考えています。

クラスバランスの問題として、弱い、弱いと言われていたバーサーカーについては、今回の40レベルで強くなると開発会社から回答をもらっているので、今後の反応を見ていきたいと思います。

――「滅亡の空域~更なる戦場~」以降のアップデート予定は?

横山氏:9月中旬にシステムアップデートを予定しており、伝説フェローや伝説難易度のダンジョン、伝説等級の称号などが導入されます。韓国で実装されているデイリーダンジョンなどのコンテンツを10~11月頃に日本で実装できないかと検討しつつ、コラボイベントやフェローコンテストなども予定しています。

12月頃には大型アップデートを予定しており、マップ「不死の砂漠」が導入され、レベルキャップが50まで解放されます。

今回の40レベルで一区切りになっており、ここからコンテンツが横に広がっていきます。

――日本運営についての現状について教えてください。

横山氏:コアユーザーの方は、ファルラーク氷城をまわりきっていたり、伝説装備の収集やフェローも揃えてしまい、次のアップデートを待っている状態です。ただし、英雄フェローの捕獲難易度が高いため、ライトユーザーの方で精鋭止まりになっているケースも多いです。「滅亡の空域~更なる戦場~」アップデートで巨大ボスや新フェローなども追加されたので、新たな気持ちで楽しんで頂けていると思います。

8月13日からは、日本運営が企画したサマーイベント「ラビニ割り」が開催されています。このイベントは、スイカをかぶったモンスター・スイカラビニがドロップするスイカの種を集めて、アイスクリーム武器や新作水着が手に入るというもの。

スイカの種と交換できる「フェローデュリボックス」から新規フェロー「デュリ」がランダムで出現します。「デュリ」は、夏にプールなどで使うビニール製のイルカの乗り物のような見た目で、それに乗ることができます。しかも、飛べるんです(笑)。

スイカラビニは、ダンジョンなどでも出現するので、コアユーザーからライトユーザーまで楽しむことができるイベントになっています。

――BOTやアカウントハックなどへの対応は?

横山氏:BOTについてはほぼ撃滅できたとみています。ゲーム内での報告も最近はほとんどありません。最初は手動で対応していましたが、今はシステムで対応できるようになっています。ただ、アカウントハックの被害が増えており、ユーザーの方へワンタイムパスワードの導入を促しているのですが、油断されている方も多くなかなか利用率が上がらないのが現状です。運営としても、ユーザーの方の自衛手段として利用していただきたいと思っており、引き続きアピールしていきます。

――他サービスからアカウント情報が流失した場合は防ぎようが無いですからね。

横山氏:“いつもの”で登録してしまう方も多いですからね。運営としてもログなどを監視してIPブロック等の対応をしているのですが、一瞬で抜かれてしまうようなこともあります。

――両社による共同サービスが開始されて数ヶ月経ちましたが?

横山氏:サービス開始当初は、うち(Wemade Online側)の事情で大変でしたね(笑)。マーケティングやプロモーション関係をNHN PlayArtさんにお願いしているのですが、せっかく組んでもらったプロモーションプランが運営のスケジュールの都合でオープン日がずれてしまったこともありましたね。

大津卓也氏
大津卓也氏

大津氏:両社での仕事の進め方にも違うところがありました。うち(NHN PlayArt)だとこの日までに案件を出して下さいといった期日がないと進めづらい環境なんですが、WeMade Onlineさんだと柔軟に対応されているので、提案時の時点ですでにスケジュールが間に合わないといった苦労もありましたね。

横山氏:開始時はうちがてんやわんやで、ご迷惑をおかけしています(笑)。今は、生放送などのプロモーションなどはだいぶ足並みがあってきました。

大津氏:サービス自体がサービス開始当初から比べても安定してきたのも大きいですね。

横山氏:広報同士の足並みは揃ってきたのですが、運営と広報がなかなか揃わないですね(笑)。

――今回のアンケートのように両社でユーザーの意見を聞いていくといった取り組みは今後も?

横山氏:そうですね。なるべくユーザーの方の声を聞いて、ユーザーの方を守って運営していこうという方針ですね。エクサラン無法地帯の平和時間に関しても、ユーザーの方の意見が元で動き出したことなので、ユーザーの方にはどんどん意見を言ってもらいたいですね。むしろ意見を聞きたいです。

今後の展開について

――今後の展開について教えてください。

横山氏:アップデートを1ヶ月に1回程度の頻度で行ってきましたが、ユーザーの意見を聞く場がニコニコ生放送などでしかなく、ユーザーの声が届きづらい状態になっていると考え、どうにかしたいと思っていました。その手始めとしてアンケートを行いました。今後はユーザーの声を多く吸い上げて対応していきたいと思っています。

「Vantan」コラボコスチュームが実装され、日本初のデザインをゲーム内に実装するという流れを開発チーム内に作ることができました。今後は、コスチュームやフェローのデザインコンテストを実施し、ユーザーの望むようなものを出していきたいと考えています。

「Vantan」コラボコスチュームとしてさまざまなデザインの応募があった

将来はユーザーからのデザイン募集も行いたいのですが、実はすでに日本の運営でデザインしたフェローも数種類要望を出しています。

先日の生放送で公開されたロードマップ

――どんなフェローが実装されるのでしょうか?

横山氏:ドラゴンの次に人気のフェローがペガサスなのですが、ナイトメア1種だったのが、今回のアップデートで4種追加されます。9月中旬のアップデートでは、炎が出るタイプと氷をまとったタイプ、そして黒い中二病っぽいペガサスが追加される予定です(笑)。12月の不死の砂漠アップデートでは、ワニやイグアナのような爬虫類タイプや、空を飛べるカメレオンのようなタイプも登場します。

――日本オリジナルものフェローはいかがでしょうか?

横山氏:九尾の狐や、ハロウィンの馬車、3人乗りの大陸亀、人気のフェローであるデビのクリスマスタイプなど10種類以上を提案しています。提案が通れば実装されるかもしれません。

――今後の取り組みは?

横山氏:今回のアップデートからは「Fly High! ICARUS」と題して顔の見える運営を目指して、積極的にプレイヤーの意見を聞いて、ゲームに反映していく運営方針で活動していきます。当初からそのような目標を持っていたのですが、なかなかプレイヤーの意見を聞くチャンスが無かったので、新たにテーマを掲げました。

――プレイヤーはどのような方法で意見を伝えればよいのでしょうか?

横山氏:一番目につくのは、お問い合わせの「ご意見ご要望」のカテゴリです。そのお問い合わせは日本の運営チームが目を通し、1ヶ月に1度まとめて開発チームに送っています。「ご意見ご要望」以外のカテゴリを選択されてしまうと、漏れてしまう場合があるので、間違えないようにお願いします。あとは、返事はできないのですが、公式Twitterも広報担当が見ています。ただ、公式Twitterはプレイヤーの方と絡むことはないので、“横山”というアカウントを作ろうかなって思っています(笑)。

大津氏:自由掲示板も作ってますよ。掲示板は、運営があまり見ていないと思われている方も多いと思われがちですが、結構見てるんですよ。

横山氏:スクリーンショット掲示板も毎日見てますよ。良くないのは消してます(笑)。

大津氏:実装は秋頃ですかね。

――オフラインイベントなどを行う予定はありますか?

横山氏:はい、ちょうど動き出しているところです。運営としてもプレイヤーの意見を聞けていなかったこともありますし、開発も直接意見を聞きたいと言っています。ですので開発スタッフを呼んで、座談会のような形で開発に直接意見を言えるようなイベントを企画しています。ただ、座談会に来た人の意見だけでなく、アンケート等で全ユーザーの要望をまとめてその場で発表する形式になると思います。まだ、企画段階ですが、東京と大阪でそれぞれ行いたいと考えています。

――最後にプレイヤーへメッセージをお願いします。

横山氏:今までは韓国で行われたアップデートを日本向けに調整しながら実装する、韓国のアップデートをなぞるように行ってきました。今回のサマーイベントを皮切りに日本のプレイヤーの皆さんが望んでいるものを先行して導入したり、日本側で考えたコンテンツの企画を開発に働きかけて実装したいと思います。

大津氏:今回のアップデートが1つの区切りになると思いますが、今後もさまざまなコンテンツが準備さてていますので、ぜひ楽しんで下さい。

――ありがとうございました。

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