すでに58レベルのキャラクターも誕生!「リネージュII」クラシックサービスの現状と今後のアップデート計画を聞いた

4月1日より基本プレイ無料となるクラシックサービスが開始している「リネージュII」。クラシックサービスの現状について統括プロデューサー 新井友和氏にお話を伺った。

NCSOFTのゲームタイトル無料化が発表された記者発表会では、「リネージュII」を基本プレイ無料で楽しむことのできるクラシックサービスが4月1日からスタートすることが明かされていた。

クラシックサービスの開始から2ヶ月が経過した現在のサービス状況や今後のアップデート計画について、本作の統括プロデューサー 新井友和氏に聞くことができた。新井氏は、過去に同社の「タワー オブ アイオン」や、アライアンス、オフラインイベント、ネットカフェなどを担当しており、今年から本作の統括プロデューサーに就任した人物だ。

サービス11周年を迎えて

新井氏
新井氏

――6月25日でサービス11周年ですが、振り返ってみていかがですか?

新井氏:まずは、これまでの長い期間ずっと「リネージュII」をプレイしてくださっている方への感謝の気持ちでいっぱいです。

私もいろいろなゲームをプレイしてきましたが、やはり「リネージュII」はパーティプレイの面白さが格別で、本当に11年という月日を感じさせない奥の深いMMORPGです。

私はもともと人と接することが好きな方なので、オフラインイベントの会場ではかなり多くのお客さまとコミュニケーションを取らせていただいてきました。応援してくださる方、フレンドリーに接してくれる方、時には厳しい意見も今までたくさんもらいました。直接会う機会があるということは、本当に貴重で、この経験からも本当に皆様がゲームを愛してくれているんだなとゆう実感を強く持つことができました。

「リネージュII」を支えているのは、多くのお客様の支えのお蔭です。運営の立場からはこの「感謝」という一言に尽きます。

クラシックサービスの現状について

――クラシックサービスが開始されて2ヶ月が経ちましたが、状況はいかがでしょうか?

新井氏:現在クラシックサービスはアインハザードとグランカイン、2つのサーバーで運用をしています。サービス前からお客さまの間では、かなり盛り上がっていただいていたのでお蔭様で順調にサービスができています。

2ヶ月経ってパーティや血盟でのレベリングなどを皆様楽しんでいらっしゃいます。平均レベルも上がってきたので、目的を絞ってプレイされていますね。例えば血盟レベルの上昇に向けて血盟員のレベル上げの手伝いや血盟への勧誘、大型レイド討伐チャレンジなんかが挙げられます。

――どのような方がプレイされていますか?

新井氏:やはり、昔リネージュIIをプレイされていた方が多くプレイしてくださっているようです。ゲーム内の会話を聞いていても懐かしい会話をよく耳にします。その他に、ライブサービスの合間にプレイしてくださっている方や新規ではじめてに下さった方もいらっしゃいます。

――人気の種族、クラスは?

新井氏:現在、種族としては王道らしくエルフ、ダークエルフの人気が高いですね。職業としてはバッファーと遠距離職は全体的に人気です。アタッカーが意外に少なかったので少し驚いています。

一次職 
1位エルヴンウィザード(エルフ)
2位クレリック(ヒューマン)
3位シリエンオラクル(ダークエルフ)

二次職
1位プロフィット(ヒューマン)
2位ブレードダンサー(ダークエルフ)
3位シルバーレンジャー(エルフ)

今日はオンラインゲーマーさんのためにせっかくなのでオープン当事(2004年)のランキングを持ってきたので、一緒にご覧になりませんか?

※2004年オープン当時

一次職
1位エルヴンスカウト(エルフ)
2位アサシン(ダークエルフ)
3位アルティザン(ドワーフ)

二次職
1位シルバーレンジャー(エルフ)
2位アビスウォーカー(ダークエルフ)
3位グラディエーター(ヒューマン)

当時はアタッカーが人気あったので、先ほどのランキングとの違いに驚きました。どちらもランク外ですが、私個人的にはゴリマッチョなオーク推しです(笑)。

――プレイヤーの反応はいかがですか?やはりレベリングは大変そうですか?

新井氏:そうですね。2次転職(Lv40)前後ぐらいから、少し大変になってくるので、試行錯誤してみなさんレベリングをされていますね。

私は、会社でクラシックサービスを「オールドストロングスタイル」と呼んでいるんですが、まさに昔のハードな「リネージュII」を思い出してもらって、ひーひー言いながらプレイして欲しいですね。

――プレイヤーの最高レベルはいくつですか?

新井氏:6月初旬時点で最高レベル58の方がいらっしゃいます。正直、「すごい!!!」と我々も感心するばかりです。

――例えば既存サーバーの強豪クランが移動してきたりといったこともありますか?

新井氏:クロニクル時代からセカンドスローンに掛けて、昔、名前を轟かせた方など多くの有名プレイヤーを見かけることができました。クラシックサービスでも、どんどんゲームを引っ張っていって欲しいですね。

――実際のプレイを見ていて懐かしい行動などはありましたか?

新井氏:タンクの盾がバッファーやヒーラーのMP管理をするのにモンスターを引き回して時間を稼ぎながら討伐や狩場に向かうプレイヤーに辻バフ(見知らぬ人にバフを掛けること)を掛ける姿が印象的でした。

――ライブとクラシックの2軸でサービスが行われると、サポートや開発も大変かと思いますが、実際にサービスが開始されていかがですか?

新井氏:正直、大変です(笑)。クライアントは1つですが、結果的に新しいゲームがオープンする時とまったく変わらない状況になりました(笑)。

クラシックサービスについては昨年からずっと協議を行っていて、もう少し早くサービスを開始したかったのですが、「いつサービスするのか?」「料金形態は?」「お客様にとって大事なサービスとはなにか」など、社内で色々な課題や問題点がでました。

3月1日にエヌシージャパンとして「NCZERO~0(タダ)のゲームじゃ終わらない~」というコンセプトを発表し、やっと4月1日にクラシックサービスを開始することができました。

ライブサービスにおいてもレベル状況やサーバー状況を加味し、アップデートのタイミングやバランス調整などをあわせて行っています。

2つのサービスがあるという事で、うまくアップデートなどをずらして、常ににぎやかな「リネージュII」を提供していきつつ、お客様にとってご自身のスタイルに合わせたゲーム環境をご用意していきたいと思っています。

――BOTの対策について教えて下さい。

新井氏:ゲーム内(ライブサービス クラシックサービス)において、残念ながらBOT、チート、RMTなどを利用した不正プレイヤーを運営内で確認しています。対応策を講じても解析を行い、また不正プレイをするという悪循環の繰り返しです。これは対策方法を早急に見つけて実施し、対応を強化しています。

この問題については多くのご意見を頂いており、楽しくプレイされているお客様にはご迷惑をお掛けして申し訳なく思っております。不正ツールを利用された方は処罰の対象となりますので「RMTはしない、買わない」「ワンタイムパスワードを導入する」「定期的にパスワードの変更」などを普段から心に留めていただいて、大切なキャラクターをご自身で守っていただきたいです。

今後のアップデートについて

――今後のアップデート計画を教えてください。

新井氏:クラシックサービスの大きなトピックとして、夏に攻城戦の実装を予定しています。やっぱり「リネージュII」といったら攻城戦ですよね。この夏のクラシックサービスは、かなり熱くなると思います。

ライブサービスでは夏から秋に掛けて何かしらご用意できればと思っています。今はキャラクターレベルも無制限だったりするので、現在の状況を加味してアップデートできればと思っていります。

――攻城戦の実装はいつ頃でしょうか?

新井氏:クラシックサービスの攻城戦は7月15日(水)を予定しています。現在急ピッチで準備を進めていますので、楽しみにしていただければと思います。

――何か仕様に変更などはありますでしょうか?

新井氏:攻城戦報酬の一部について、若干の仕様変更をしようかと考えています。

――最後にプレイヤーの方へのコメントをお願いします。

新井氏:私も“FS”としてお客様と一緒にプレイすることもありますので、その際は暖かく迎えていただけるとうれしいです。

今後「リネージュII」は“ライブサービス”“クラシックサービス”という異なった2つの特徴を持つゲームにしていきたいです。それぞれに独自のサービスを施し、進化させていく予定です。

これからも変わらずに「リネージュII」をよろしくお願いいたします。

――ありがとうございました。

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