NCsoftは韓国・京畿道にて、メディア向けに本社見学ツアーを実施した。バスケットコートや図書室が設置された本社内部の様子をお届けしよう。
NCsoft本社は2013年8月にソウルから韓国・京畿道の板橋に移転。板橋はソウルからバスで1時間ほどの場所で、近年多くのIT企業が進出する新都市だ。ここでは、カフェやセミナールームから、フィットネスルーム、社員食堂といった施設を見学することができたツアーの模様をお届けする。
ビルは、N棟とC棟で構成されており、あわせてNCとなるわけだ。2つのビルは上部でつながっており、真ん中をくり抜いたような構造になっている。このビルでは約2,200人の従業員が働いているそうだ。
12階建てで、4階から11階までのフロアが従業員の執務スペースとなっている。この地域は、近くに航空施設があるため、高さ制限があり、近隣のビルは似たような高さとなっている。
社内には30名ほどの保安要員が在籍しており、ロビーでも常時目を光らせていた。ロビーには、空港などで見かける金属探知機なども備えられているほか、取材中は案内スタッフとともに保安要員が同行する徹底ぶりだ。
ロビーにはNCsoftのプロ野球チーム・NCダイノスのグッズ展示スペースが。ユニフォームやサイン入りボール、等身大パネルなどが飾られていた。普段は、各オンライゲームタイトルのグッズも展示されるそうだ。
1階にはINCと呼ばれるカフェスペースがそれぞれの棟に1箇所設置されている。ここは従業員向けの福祉施設で外部の人は利用することができない。INCは地域の行政と連携していて、ここのスタッフは地域の人を雇用しているという。
始業時間は9時となっているが、カフェスペースは8時頃から開いており、始業前に食事をとりながらくつろぐ人もいるそうだ。
その他、1階には託児所も設置されており、現在は200人ほどの子供を預かっているそうだ。ビルの外には子供が遊べるスペースも併設されている。
エレベーターは重厚な装飾が施されており、カゴの内部に設置されたモニターには、新入社員の紹介や誕生日を迎えた人の写真が映しだされているほか、イベントなどの告知もされていた。
社内には、怪我や病気などの治療に対応するメディカルセンターが設置。マッサージなどではなく本格的な治療を受けることができる。パソコンを使った長時間労働を行う従業員のために用意されているそうだ。
2つの棟の間のスペース。吹き抜けなどもあり、贅沢な作りになっている。その分、窓が多く室内は明るそうだ。
「NC University」と名付けられたセミナールームエリア。大小10室のセミナールームがあり、従業員がさまざまな知識を身につけられるよう社外の講師を招いてのセミナーが開かれるほか、社内の従業員によるプレゼンテーションなども実施されている。セミナー内容はゲームにかぎらず、英語、中国語、経営、法務など内容は幅広い。
地下に設置されているスパは、7時~8時50分、12時~13時30分、18時~22時の時間帯に利用可能。サウナなども設置されており1回210円程度で利用できる。20時以降は、夜遅くまで働いている人に配慮して無料になっているそうだ。
スパから階段で上のフロアに行くとフィットネスルームがある。簡易的なものではなく、本格的な運動器具が設置されており、ヨガやウォーキングといった軽い運動から筋力トレーニングまであらゆる運動に対応している。
さらに、プロ仕様のバスケットコートも併設されている。社内の同好会などが利用しているそうだ。
続いて、「Happy Lounge」と名付けられた図書室。11階にあり見晴らしが良いスペースだ。書籍はもちろん、PCでの調べ物やeラーニングができるコーナー、さらにゲームが遊べるエリアやDVDなども楽しむことができる。日本の書籍や雑誌、マンガなども置かれていた。
11階から階段で屋上にあがると、そこは社内で唯一の喫煙スペース。
取材中、社員食堂で昼食を頂いたので紹介しよう。従業員は、昼と夜の1日2回無料で食事を取ることができる。メニューは多彩で昼は6種類から好きなものを選ぶことが可能だ。
食事の種類は、おすすめメニューのほか、オムライスやカレーうどん、カップラーメンやピザなども用意されている。筆者はおすすめメニューを選んだのだが、この日はビビンバで意外にもマイルドな味付けだった。
社員食堂には600席があるが、ランチタイムなると非常に混雑するそうだ。座席には、席を確保するためのコインが用意されており、席の心配をすることがないようになっている。
食事が終わった後は、箸やスプーンをボックスに返却し、ベルトコンベアに食器と共にトレイを載せれば完了だ。