「三国志」の武将たちが野球でバトルする、ベクターのブラウザカードゲーム「三国ベースボール」をプレイレポート

ベクターは2014年7月1日より、ブラウザタイプの新作カードゲーム「三国ベースボール」のオープンβテストを開始する。三国志の武将たちが野球で覇権を争うというユニークなタイトルだが、はたしてどのようなゲームなのか。いちはやくプレイすることができたので、その内容を紹介していこう。

「三国ベースボール」は台湾のCatanTechが開発したカードゲームだ。プレイヤーは「三国志」でおなじみの武将たちを集めて野球チームを結成。立ちはだかる敵と野球で対戦していくことになる。

劉備、曹操、孔明など誰もが知る英雄から、三国志マニアがニヤリとするような知る人ぞ知る人物まで、三国時代の武将や軍師たちが多数登場。かわいい女の子の姿で登場する武将もかなりいるので、ビジュアル面でも大いに楽しませてくれる。

まずは球団のオーナーとなる主人公の設定や主将となる武将の選択を行う。
主将になる武将は、いずれも「三国志」の有名武将ばかりだ
ストーリーを進めるときプレイヤーを補佐する副官やチームのエンブレムも選択できる

球団の監督気分を味わえる

まずは、ゲームの基本部分となるチームの編成方法と試合の進め方を紹介しておこう。チームはカードゲームでいうデッキのようなもので、選手として出場する武将の選択のほか、打順やポジションなどを自由に設定することができる。

各武将には「技」、「力」、「敏捷」などのパラメータがあり、「力」が高いと打球の飛距離が伸びる、「技」が高いとミートしやすくなるなど、能力値によって選手のタイプはさまざまに異なる。さらに、試合中に発動するいろいろなスキルも備わっており、これらの能力をもとにチームのオーダーを決定していくことになる。

武将たちの能力やスキルをよく見て、効果的なオーダーを組もう

特に重要になるのがスキルで、特定の打順やポジションのときに発動するものもあるため、オーダーの組み方によって試合の結果は大きく変わってくる。例えば、一定確率でヒットを打つスキルを持つ武将を3番に置き、ランナーがいるとき長打を打つ確率が上がる武将を4番にして打線のつながりを良くする、あるいは1~3番に出塁しやすい武将、4番にホームランを打つ確率が高い武将を置いて大量得点を狙うなど、戦略的な組み合わせ方ができる。

さらに、先発、中継ぎ、抑えといった投手の編成も可能。野球ならではの采配をふるう楽しさを存分に味わうことができる。なお、DH制が採用されていて、投手と野手は完全に分業となっているため、投手を打順に組み込んだり野手を投手として起用したりすることはできない。

試合でスキルが発動すると、このようなカットイン映像が流れる
武将の能力はカード画面で確認できる。
名前の上にグローブが描かれているのは投手、バットが描かれているのは野手だ

オーダーを設定したら、いよいよ試合開始だ。試合はすべてオートで進行するため操作をする必要はまったくなしだ。展開もかなり速く、気軽に観戦することができる。もちろん、試合の再生速度を倍速にしたり、途中経過をスキップして試合結果だけ見ることも可能だ。試合をじっくり見るもよし、結果だけ確認してどんどん進めていくもよし。すべてプレイヤーの自由なので自分なりの楽しみ方ができる。

「天下制覇」で武将を集めて強化

次は、チーム強化の方法について。まずは「天下制覇」モードで強力な武将を集めていこう。「天下制覇」とは三国時代の中国の制覇を目指すモードで、各州の城を攻めると試合が発生。勝利して城を落とすと武将を説得して仲間にするチャンスが得られる。

各武将には説得の成功率が設定されていて、失敗した場合は仲間にすることはできない。「拘束」というコマンドを使って武将を捕虜にすれば説得の成功率が上がり、必要となる資金も下がっていくが、別の武将を拘束すると、それまで捕虜にしていた武将は解放されてしまう。そのため、誰を説得して誰を拘束しておくかなども重要なポイントになるのだ。

城を攻略すると手に入る「球魂」を集めると説得の成功率や強力武将の出現率が上がる
成功率90%だったが、筆者はなんと説得に失敗。運営スタッフによると、かなりめずらしいとのこと

各州の最後の城では強力な武将がボスとして登場する。この武将の説得成功率は非常に低いが、説得に失敗すると手に入る「武将のかけら」というアイテムを一定数集めれば、「交換所」で武将と交換できる。時間さえかければ強力な武将でもいずれは手に入れられるというわけだ。

最初のマップである幽州では趙雲がボスとして登場する

集めた武将カードは、ほかの武将と合成することによって経験値が加算され、一定以上になるとレベルが上がって能力がアップする。同じ国の武将を素材にすれば、入手できる経験値の量が増加。大量の経験値が得られる強化用のカードも用意されているので、合成の進め方次第でより早く武将をレベルアップできる。

レベルが最大になると、同じ武将同士を合成して、その武将を転生させることも可能になっている。転生した武将は更にレベルアップの機会が追加される。何回か転生させると、新たなスキルも使えるようになるので、主力となる武将をどんどん転生させていけば、さらに強力なチームを作れるのだ。

ログインボーナスで武将を転生させるカードをもらえる場合も

対人戦をはじめ多彩なモードがてんこもり!

最初に紹介した「天下制覇」以外にも、プレイヤー同士でリーグ戦やトーナメントを行ったり、武将を1対1で戦わせたりと多彩なモードが用意されている。おもなモードの内容やポイントなどを紹介していこう。

ストーリーモードを楽しめる

野球で三国統一を目指していく、オリジナルのストーリーを楽しめるモード。「行動力」というパラメータを消費して物語を進めていくことで、経験値、お金、新たな武将などを獲得することが可能。さらに、このモードは「天下制覇」とリンクしていて、ストーリーを進めていくと「天下制覇」で攻略できる州が増えていくのだ。

このモードはストーリーを楽しむためのもので試合は発生しない
「行動力」は一定時間が経過するかプレイヤーがレベルアップすると回復する。また、課金アイテムでも回復できる

ほかのプレイヤーと試合ができる

ほかのプレイヤーが育てたチームと試合を行うモードも用意されていて、勝利すると戦績に応じて報酬が得られるほか、連勝を重ねた場合にもアイテムなどを入手することができる。さらに、累計で3勝すると1回だけチームの戦力が2倍になった状態で戦えるので、戦力がやや下か互角の相手とは通常の戦力で戦い、2倍になったら戦力が上の相手に挑戦するといった戦い方も可能だ。

同じような実力のプレイヤーがランダムで選ばれる

ほかのプレイヤーとリーグ戦やトーナメントを戦うモードも搭載。参加すると自動的にマッチングが開始され、規定の人数が集まらなかった場合はゴーストデータを使って試合が実施される。試合の結果は20分ほどで出るので、それまでほかのモードをプレイしていればいい。

また、黄巾リーグや洛陽リーグといった、三国志にちなんだ強力なNPCと戦うリーグ戦も用意されている。プレイヤーのレベルが上がると、より強力なリーグが出現。さらに、これらのリーグ戦で得たポイントを使って、そのリーグに所属する武将を仲間にすることもできる。

レベルが一定以上になると、より高レベルの大会に参加できるようになる

武将同士による1対1の対戦も

投手と打者のふたりだけで戦うユニークな対戦も楽しめる。最大で64人が出場できるトーナメント戦で、参加者は出場させる投手と打者をひとりずつ選択。使用する戦略(スキルのようなもの)を選ぶと対戦が開始される。

試合の内容は以下の動画のとおりで、投手と野手が1対1で対決し、5打席ごとに選手が交代。ヒットになると投手側のゲージが、アウトになると打者側のゲージが減っていいき、相手のゲージをゼロにしたほう勝利となる仕組みだ。また、すべての参加者が、順位に応じた報酬を得ることができる。

投手、野手のどちらもふたつの戦略のどちらかを選択できる。使用できる戦略は武将によって異なる

強力な武将を入手

「天下争覇」や「ストーリーモード」以外にも、さまざまな方法で武将を手に入れられる。特におもしろいのが、強力な武将の友好度を上げて仲間にするモードだ。このモードでは相手武将と試合をして勝利すれば、語り合ったり酒を飲ませたりして友好度を上げることができる。友好度が高いほど、仲間になる確率がアップするわけだ。

ただし、試合ができる期間は限定されていて、期限をすぎると仲間にできなくなる。限られた時間で仲間にするには高難易度に挑んで力を示すのが効果的だが、その力がなければ何度も通うことで誠意を示そう。

また、各モードをプレイしたときに、報酬として「金球」や「銀球」といったものがた得られるのだが、これらをショップで一定数使用した場合にも武将カードを入手できる。課金ガチャなどには登場しない強力な武将が手に入る場合もあるので、ゲームをプレイする意欲をかきたてられること間違いなしだ。

試合の難易度も選択可能。難易度が高いほど、勝利したときの友好度の上がり方が大きい
課金ガチャでも武将を入手できる。連続抽出やBOX式など、ガチャの種類は様々だ

もちろん、チャットをはじめとするプレイヤー同士の交流やギルドの結成といった要素も盛り込まれている。ギルドにお金を寄付したりすると、ギルドレベルと自身の貢献度がアップ。「魏の選手すべての能力が上がる」など、さまざまなギルド特有のスキルを取得できる。

ギルド同士の試合も可能になっていて、ランキング上位のギルドによる最強決定戦なども実施される。これはギルドメンバーの上位16人が出場できる勝ち抜き戦で、1対1で試合を行っていき、先に相手のメンバーをすべて倒したほうが勝利となる。

そのほか、集めた武将カードをアルバム形式で見られる、任意のプレイヤーと1試合だけ対戦できるなど、多彩な要素が満載でボリュームたっぷり。三国志ファンも野球が好きな人も存分に楽しめるので、気になった人はぜひ一度プレイしてみることをオススメする。

三国ベースボールサービス終了

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