ハギとアンズの関係性にも注目してもらいたい「マビノギ」24番目の才能となる「忍者」について開発チームと運用チームにインタビュー

先日開催されたマビノギの9周年オフラインイベント「ファンタジーLive」で発表となった才能「忍者」。今回、韓国の開発チームと日本の運営チームにお話しを伺うことができたのでお届けする。

左から八木沢氏、ゾン氏
左から八木沢氏、ゾン氏

4月13日に開催された9周年オフラインイベント「ファンタジーLive」で発表となった新たな才能「忍者」。今回、24番目の才能として追加される新才能「忍者」について、マビノギ室 海外マビノギチーム チームリーダー ゾン・ソンシク氏と同 開発パート長 キム・ヒョジン氏、そして、運用部 ゲーム運用3チーム リーダー 八木沢彰彦氏にお話を伺うことができたのでお届けする。

――先日開催されたオフラインイベントはいかがでしたか?

ゾン氏:会場では来場者のワクワクしている雰囲気を感じました。発表ステージでのお客様の歓声を良かったと思うとともに、残っている作業も頑張らねばと思いました。

――「忍者」コンテンツが開発されるに至った経緯をお教え下さい。

ゾン氏:日本のプレイヤーに向けたオリジナルコンテンツを作ろうと、最初は韓国チームで考え悩んでいsました。日本の運用チームから意見をもらい、そこで挙がったのが「忍者」でした。

――日本の運用チームが「忍者」の企画・デザイン・脚本を担当したそうですが、いかがでしたか?

ゾン氏:物理的な距離もあるので最初は時間がかかるのではないかと心配していました。しかし、日本の運用チームから細かい点まで意見をもらうことができたので、韓国チームで考えるよりも良質なコンテンツを作ることができました。

――「忍者」を実装する上で、運用チームからどのような要望があったのでしょうか?

キム氏:運用チームからは、1人だけでなくみんなで楽しめるようなスキルを作って欲しいと言われました。

八木沢氏:参考になるような資料を提示したり、出来上がったものを見て頻繁に意見交換を行いました。オフラインイベントで発表したNPC(ハギ・アンズ)の見た目の部分では、何度もやり取りを行いながらお互いのデザインを擦り合わせていきました。

――「忍者」の戦闘スタイルについて教えて下さい。

キム氏:マビノギを知らない初心者でも簡単にスキルを使えるようにしました。逃げる、敵を捕まえておくような技もありますし、敵に近づかなくても遠距離から攻撃できるといったパーティーメンバーを補助するようなスキルもあります。

――特徴的なスキルについて教えてください。

キム氏:「影縛り」は、敵を動けなくするスキルです。プレイヤーは自身の周りの小さな範囲内では動いたり攻撃することができますが、その範囲を出てしまうとスキルがキャンセルされてしまいます。効果時間は秒単位で考えていますが、詳細はまだ調整中です。

「大地陣」は、予め罠を設置し敵の移動速度を遅くするスキルです。ランクアップによって設置個数が変わります。

――イベント会場でムービーが流された「乱れ苦無」の実装は大変でしたか?

キム氏:今まで無かったタイプのスキルだったので大変でしたね。忍者の特徴を活かすため、上から何かを早く投げるという動きを韓国チームでも考えており、新しいモーションを作成しました。

――「奥義・桜時雨」のチャージ時間が長い印象を持ったのですがいかがですか?

キム氏:テストなどを行いながら調整することも可能です。15回全てをチャージしてから攻撃するわけではなく、途中で攻撃することもできるので状況に応じて使ってほしいです。チャージ中に敵から攻撃を受けるとキャンセルされてしまうので、できればパーティーメンバーと連携して使用してもらいたいです。

――おすすめの新スキルや戦い方はありますか?

ゾン氏:やはり「奥義・桜時雨」がおすすめですね。見た目にも力を入れました。

八木沢氏:身を隠した状態で相手に一撃を与えることのできる「闇討ち・旋」を使い、その後に別のスキルを使用して追い打ちをかけるといった戦い方ができると思いますね。

――開発で苦労したスキルはありますか?

ゾン氏:全てのスキルについて運用チームと話し合いましたね。モーションやエフェクト、効果について、非常に細かい点まで意見をぶつけあいましたね(笑)。

八木沢氏:特にトリッキーなスキルとなる「闇討ち・旋」や「朧煙幕」の仕様については話し合いましたね。

キム氏:開発チームとしては良いスキルを作りたいのですが、他の才能とのバランスを崩さないためにどうするかを悩みました。

――ティルコネイルを舞台にして、どのようなストーリーが展開されるのでしょうか?

八木沢氏:ハギとアンズがティルコネイルのどこかに居るのですが、その二人と話をすることでストーリーが進んでいきます。イベントで発表したスライドでは相手が居るようなイラストだったのですが、そもそも、ハギとアンズがティルコネイルに現れた理由や二人の関係性も判明するので楽しんでもらいたいです。

――忍者の里のようなマップは実装されるのでしょうか?

八木沢氏:ストーリーを作る際にマップを作るか作らないかという話もあったのですが、他のプレイヤーにも忍術を覚える過程などが見えるようにしたかったので、専用マップよりも既存のマップの方が良いと判断しました。

――今後「忍者」は海外でも実装されますか?

ゾン氏:はい、日本での実装を皮切りに海外でも順次実装されます。

――今後も海外の運用チームが考案したコンテンツが開発されるのでしょうか?

ゾン氏:他の国での予定は今のところありません。マビノギにはアニメが好きなプレイヤーが多いので、今回特別にアニメが盛んな日本の運用チームと開発しました。

――新ストーリー「DRAMA2」について何か公開できる情報はありますか?

ゾン氏:詳しくは説明できないのですが、DRAMA1の話をまとめて整理するような内容になります。英雄たちが主人公となる物語です。

――サーバー統合が発表されましたが、サーバーの組み合わせはどうのように決定したのですか?

八木沢氏:ここ数カ月のサーバーごとのプレイヤー数を元に、統合後のサーバーで人数の偏りが大きくならないように決定しました。

――サーバー統合によりプレイヤーにとってどのようなメリットがありますか?

八木沢氏:アクティブプレイヤー数が増えるので、パーティープレイがし易くなったり、アイテムの流通量が増えることなど、ゲームプレイ環境が改善します。

――具体的なキャラクター移動方法について教えて下さい。

八木沢氏:現在考えている方法では、Web上に申請ページを設けて、希望する方には事前申請をして貰うことを考えています。

――具体的なキャラクター移動方法について教えて下さい。

八木沢氏:こちらもWeb上に申請ページを設けて、希望する方には事前申請をして貰うことを考えています。

――9週9連続イベントの3週目はどのようなイベントを開催予定ですか?

八木沢氏:「ボス集結イベント」(5月1日~5月15日)です。パーティーを組んで参加するイベントで、イベントを開始すると守るべきNPCが出現し、それを襲いにくるモンスターを退治するというものです。

――最後にプレイヤーへメッセージをお願いします。

ゾン氏:「忍者」はただの才能ではなくて、日本の文化や思いとコラボレーションした最初のコンテンツだったので、開発チームではドキドキしながら作業を行っています。マビノギを遊んでいるプレイヤーはもちろん、これから遊ぶ人にも楽しんでもらえる才能になっているので、是非楽しんで下さい。

八木沢氏:「忍者」のスキルは、今までのマビノギにあったスキルと違いトリッキーなものが多いので、うまく使うことで今までとは異なるスタイルの戦闘が行えるようになります。プレイヤーのアイデア次第で戦闘がガラリと変わると思うので、是非楽しんでもらいたいです。

――ありがとうございました。

左から八木沢氏、ゾン氏、キム氏

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