Alliance of Valiant Arms「AVARST Season3」決勝大会を開催―クラン「DeToNator」が悲願の護衛・爆破両モードでの優勝を達成

ゲームオンは、本日12月22日、ベルサール秋葉原にて「Alliance of Valiant Arms Representative Selection Tournament Season3」(以下「AVARST Season3」)大会を開催した。

「AVARST」は、国際大会のレギュレーションを元にルールを策定し、国内の「Alliance of Valiant Arms」(以下「AVA」)のレベルをより一層向上させるために企画されたオンライン公式大会。

護衛モードではクラン「Suzys Zoo」とクラン「DeToNator」の決勝戦が、爆破モードではクラン「suxus」、クラン「DeToNator」、クラン「DIESEL」、クラン「CoolBoys」の4クランによる準決勝、決勝戦が行なわれた。名実ともに日本の「AVA」プレーヤーの中でもトップに君臨する彼らの熱い試合をレポートしていきたい。

スペシャルゲストとして格闘家の桜庭選手が登場。選手達にエールを送る

試合に先立って行なわれた開会式に、スペシャルゲストとして格闘家の桜庭和志選手が登場し、開会宣言を行った。桜庭選手は「皆さん、本当に今日は頑張ってください」と選手にエールを送っていた。

桜庭選手はゲーム好きとの事で、AVA運営プロデューサーの井上洋一郎氏から「AVAの様なPCゲームもプレイしてみてください」と言われると、「『ガレリア』(ドスパラのゲーミングPC)をください」とPCゲームにも興味を示していた。

その後、護衛部門の決勝戦後には桜庭選手のグッズが当たる抽選会が開催され、当たったプレーヤーには目の前で桜庭選手がグッズにサインしてくれるというファンにはたまらないイベントとなった。

井上氏からは、大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される「DREAM.18 & GLORY4~大晦日 SPECIAL 2012」にAVAがスポンサーとして協賛し、マットとサイドボードにAVAのロゴが入ることが発表された。このイベントの模様はニコ生とBS放送で生中継される予定だ。

AVA運営プロデューサーの井上洋一郎氏(左)、格闘家の桜庭和志選手(右)
目の前で桜庭選手にサインを書いてもらえるという夢の様なアトラクションだ

護衛部門決勝戦―優勝は、Season2に引き続きクラン「DeToNator」か、番狂わせのクラン「Suzys Zoo」か

最初に行なわれたのは護衛部門の決勝戦。予選を勝ち抜いてきたクラン「DeToNator」とクラン「Suzys Zoo」の2クランが護衛部門の日本一を決める。

実況解説のニオス大佐トンピ?さん(左)、かえでlノ゜ー゜lノさん(右)

先攻後攻はくじ引きで選ばれ、先攻「DeToNator」、後攻「Suzys Zoo」でスタート。護衛戦に慣れている「DeToNator」だけあり、試合開始直後から戦車の動きに合わせて、ほぼ止まることなく戦線を押し上げていく。1分30秒程度で第1防衛ラインを通過。実況解説を務めた「ニオス大佐トンピ?」さん、「かえでlノ゜ー゜lノ」さんによると防衛側としては、この最初のチェックポイントで5分は時間を稼ぎたいとのことだったので、厳しいスタートだ。

そのまま勢いを緩めることなく進軍していく「DeToNator」だが、マップ中程の激戦区で戦車が停止。5,6分間、攻防が続いたが、「DeToNator」の選手が「Suzys Zoo」のリスポーン地点まで攻め入り制圧、そのまま人数差を作りリスポーンまでのタイム差で一気に戦車を修理し、進軍を再開。何度か戦車を止められながらも目的地点まで戦車を押し込み、最初のラウンドは「DeToNator」の攻撃成功となった。

攻守を交代した後半戦。「Suzys Zoo」は、序盤は「DeToNator」と同じようにノンストップで戦線を押し上げていくが、第1防衛ライン直前で戦車を停止させてしまう。強固な守りを突破できないまま、6分ほど経過したところで進軍を再開するが、時間切れで攻撃は失敗。「AVARST Season3」の護衛部門優勝はクラン「DeToNator」に決定した。

試合終了後、「Suzys Zoo」の選手たちは「悔しかったです。もっと練習してリベンジしたいです」と話し、対する「DeToNator」の選手たちは「メンバーチェンジ後の初の大会だったので優勝できてよかったです」と試合を振り返った。

爆破部門準決勝戦―実力がほぼ拮抗している4クラン。決勝に進めるのはどのクランか

準決勝第1試合はクラン「SUXUS」とクラン「DeToNator」の試合。マップは「INDIA」で「SUXUS」が先攻。

メンバー5人中2人がスナイパーという布陣で挑む「SUXUS」。第1ラウンドでは「SUXUS」が1stKillを取るなど順調な滑り出しとなったが、撃ち合いのスキルと立ち回りは「DeToNator」が上で、前半戦はラウンド数1:5と「DeToNator」に大きく離されてしまう。

攻守交代。なんとかラウンドを取り返していきたい「SUXUS」。第7ラウンドをグレネードで1stKillし、その勢いでラウンドを制したものの、「DeToNator」が第8、9ラウンドを制し、決勝進出を決めた。

試合終了後、「SUXUS」のメンバーは「実はこのマップが苦手だったんです。もっと作戦を考えて次は絶対勝ちます」とリベンジを誓っていた。

解説の井上氏からは、「やはり苦手なマップというのが結果に響いたのかもしれません。また『DeToNator』の方がボイスチャットの報告量が多かったように感じたので、その辺りも影響しているのかもしれません」と試合を振り返っていた。

準決勝第2試合は、クラン「DIESEL」とクラン「CoolBoys」が登場。マップは「FOX HUNTING」で、先攻は「DIESEL」で試合開始。

第1,2ラウンドは、「DIESEL」が先取。第3ラウンドを守りきった「CoolBoys」は、C4設置後に本領を発揮し、続く4,5,6ラウンドを連続で獲得。攻守交代した後半戦。「DIESEL」が巻き返し、3ラウンドを獲得。途中「CoolBoys」も1ラウンドを取ったが、第10ラウンド終了時点で獲得ラウンド数は5:5。

どちらも落としたくない第11ラウンドは、試合序盤「DIESEL」がグレネードをヒットさせ、人数差は2:4で「DIESEL」が有利な状況。しかし、この状況から「CoolBoys」が底力を見せる。まず3Killで人数差を2:1に逆転し、そのままC4を設置。「DIESEL」は、「CoolBoys」の2人をKillしたものの、C4の解除に間に合わず「CoolBoys」がラウンドを制した。この逆転劇に「CoolBoys」の選手たちは大興奮。勢いづいた「CoolBoys」が12ラウンドを制し、決勝への駒を進めた。

「CoolBoys」の選手は、「得意マップで2連続でラウンドを落とし動揺してしまいましたが、なんとか調子を立て直し普段通りの実力が発揮できました」と試合を振り返っていた。

爆破部門決勝戦―「DeToNator」が爆破部門を制し2冠に輝くのか。それとも「CoolBoys」が優勝を果たすのか

決勝に勝ち上がったのは、「DeToNator」と「CoolBoys」。決勝戦は3マップで試合を行い、先に2セット勝利したチームが優勝となる。決勝戦のマップは、「HAMMER BLOW」、「BLACK SCENT」、「AIRPLANE」の3つが選ばれた。

第1試合は、マップ「HAMMER BLOW」で「CoolBoys」の先攻でスタート。第1ラウンドでダブルKillから、更に壁抜きで1Killというスーパープレイを見せる「CoolBoys」だったが、じっくりと落ち着いた守りを展開する「DeToNator」相手に思うように攻め切れない。そして前半戦終了時点で、ラウンド数が3:3とシーソーゲームが続く。

攻守交代した後半戦、ここでもどちらが勝つかまったく読めないラウンドが続く。ラウンド数は、6:6までもつれることに。第14ラウンドで、時間を使った慎重な攻めを展開する「DeToNator」に対し、きっちりと防御を固めた「CoolBoys」。残り時間僅かなところで「DeToNator」がしかけるが、強固な守りを突破できず「CoolBoys」が勝利した。

続く第2試合は、マップ「BLACK SCENT」。「CoolBoys」の苦手なマップという言葉通りなのか、「DeToNator」の連携と立ち回りになす術なく、前半戦はラウンド数1:5で「DeToNator」に大きく差をつけられ苦しい展開。攻守交代後ラッシュをかけるなど思い切った作戦に出るが、「DeToNator」の守備が堅く突破できず、ラウンド数2:7で第2試合は「DeToNator」が制した。

第3試合はマップ「AIRPLANE」。先攻は「CoolBoys」。第1,2ラウンドは、「DeToNator」が先取し、このマップを得意とする「CoolBoys」には幸先の悪いスタートに。「CoolBoys」はラッシュなどを使ってアグレッシブに攻めるが、前半終了時のラウンド取得数は2:4で「DeToNator」がリード。

後半戦に入り、「DeToNator」の個人技が爆発。「CoolBoys」はラウンドを取り戻せず、ラウンド数3:7で「DeToNator」が勝利。優勝の栄冠を手にした。

試合終了後「CoolBoys」のメンバーは「『AIRPLANE』は得意マップだったので油断していました。これから改めて練習したいと思います」と試合を振り返っていた。

爆破部門で優勝した「DeToNator」は、2013年2月に行なわれる世界大会への出場を決めた。惜しくも準優勝となった「CoolBoys」は、「自分たちの分まで世界大会でがんばってください」とコメントしたところに、井上氏から準優勝した「CoolBoys」も世界大会に出場できることが発表され、驚きのあまり言葉を失っていた「CoolBoys」は、「練習して世界大会に挑みます」と改めてコメントしていた。

MVPには護衛部門でRPG-7を巧みに使いこなし、プレッシャーをかけ続けていたRaz_Berry選手が、爆破部門では撃ち合いを制し流れを作ったNicoRob1N選手が選ばれた。

準優勝のクラン「CoolBoys」(左)には賞金15万円が、優勝したクラン「DeToNator」(右)には賞金30万円と認定証が送られた。
また両クランは2013年2月に行なわれる世界大会への出場権を獲得した
MVPに選ばれたクラン「DeToNator」のRaz_Berry選手(左)とNicoRob1N選手(右)。
両選手には「GeForce GTX680」のグラフィックボードが贈られた

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