「サドンアタック」公式大会「SACTL2012」は手に汗握る展開に―アップデートやコラボ情報も発表!

2012年12月16日、ネクソンは東京・渋谷のヒカリエにて「サドンアタック」のオフライン決勝大会「SACTL2012(Sudden Attack Clan Tournament League 2012)」を開催した。

「SACTL」は人気のオンラインFPS「サドンアタック」の公式大会で、今回の決勝大会には772クランによるオンライン予選を勝ち抜いた4つのクランが出場。チャンピオンの座を賭けて激闘を繰り広げた。各種アップデート情報の公開やさまざまな豪華賞品がもらえるじゃんけん大会、ゲーム内のレアアイテムが当たるリアルガチャなども行われ、活況を呈した本イベントの模様をお伝えする。

本イベントには800人(主催者発表)もの観衆が来場し、大盛り上がりとなった。
おなじみのリアルガチャは大人気で会場の外まで長蛇の列が。ゲームデバイスなどの物販コーナーも出展。
恒例のじゃんけん大会ではイベントで使われていたものと同型のPCモニターもらった人も。

新たなマップやモードが追加、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」とのタイアップも!

試合のレポートの前に、今回のイベントで発表されたアップデート情報の内容を紹介しておこう。まず、三つ巴戦「カレメグダン」と個人戦「アサルト」というふたつのマップが新たに登場。「カレメグダン」は実在の場所をモデルにしたマップで、三つ巴戦形式でデスマッチがプレイできるとのこと。もうひとつの「アサルト」は隠れる場所がほとんどないマップになっていて、ひたすら撃ち合う混沌としたバトルを楽しめるそうだ。

「シュートアウト」と「ダークナイフ」というふたつのサブミッションが追加されることも発表された。「シュートアウト」は戦闘開始時にはサブウェポンとナイフくらいしか持っておらず、マップ中に落ちている武器を拾いながら戦っていくのだという。砂漠のような開けた場所が舞台になっているだけに、いきなり撃ち合うか武器を取りに行くか、瞬時の判断が勝敗を分けることになるだろう。

「ダークナイフ」は暗闇の中をナイフだけで戦うというもの。詳細は不明だが、公開された動画を見る限りではかなり視界が悪く、どこから襲われるか分からないスリリングなバトルを楽しめそうだ。ちなみに、これらの新たなマップやモードは来年の1~3月での実装を予定しているとのことだ。

タイアップによる新アイテムの追加も予定されており、2012年秋に公開された映画「ロックアウト」に登場した武器やグラビアアイドル・吉木りささんのクリスマスバージョンの衣装などが実装されるそうだ。さらに、人気アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」とのタイアップも決定!キャラクターと武器がセットになっているとのことで、草薙素子、クロマ、バトー、トグサが登場予定となっている。

吉木りささんとのタイアップは本年中に。そのほかのタイアップは来年の早々に実施されるとのことだ。

そのほか、新たなクランマークの追加や2段階ガチャの登場。武器に自分のキャラクター名を入れられるレア武器の実装などが紹介された。最後に2013年の公式大会の概要を公開。来年は「SAOMT」を2回と「SACTL」の開催を予定しているほか、日韓戦も継続して行っていくとのことで、それにともない次回大会からマップとルールを日韓で統一することも明らかにされた。

いずれ劣らぬ実力派のクランが激突、決勝進出を果たしたのは?

今回の決勝大会には「Nabd(ナブド)」「Kmn-Gaming(カミナゲーミング)」「Celluloid(セルロイド)」「Adult.V(アダルトブイ)」の4クランが出場した。対戦するモードは爆破ミッションで、攻撃側のレッドチームは敵を全滅させるか、制限時間内にC4を設置しての爆破に成功すると勝利。防御側のブルーチームはレッドチームの制限時間内の爆破を阻止すると勝ちとなる。

準決勝の使用マップは中華街を模した「ドラゴンロード」。ブルーの防御側がやや有利なマップで、看板をスムーズに上るテクニックが求められる。

FPSプレイヤーとして知られるYukishiro(左)氏とRZRK氏(右)、ネクソンの柴田岳寛氏(中)がイベントを進行。

第1試合では強豪クランとして名高いNabdと初の決勝大会出場となるAdult.Vが対戦した。前半戦は先攻のNabdがMatchaa選手の1-3からの3人抜きなどの活躍もあって2連勝。Adult.Vも3、4ラウンドを取って2対2のタイに持ち込むが、ここからNabdが見事な戦いぶりを見せる。まず、第5ラウンドを3-1の状態に持ち込んでキッチリと取ると、続く第6ラウンドも数的不利になりながらEiss選手が巧みな立ち回りで逆転。第7ラウンドも手堅く取って5対2で圧倒的優位に立った。

攻守を入れ替えての後半戦もNabd優勢で推移。ファーストキルを積極的に取って数的優位を作る強気な攻めで8、9ラウンドをパーフェクトでゲットする。王手をかけられて後がなくなったAdult.Vもスナイパー陣の活躍やC4設置による爆破で2ラウンドを取り返すが反撃もここまで。最後はNabdが一気の攻めで第12ラウンドを取り、トータル8対4で決勝進出を果たした。

第2試合は前回大会の王者であるKmn-GamingとSAOMT 2012 Summerで優勝したCelluloidの対戦となった。前半戦は一進一退で、まず防御側のCelluloidがuNiteD選手の5人抜きなどでリードを取るが、Kmn-GamingもNoe選手が第8ラウンドで2-2から2キルを取るなどして4対4と互角の展開に持ち込む。結局、第9ラウンドはCelluloidが取って前半戦は5対4で終了となったが、後半戦ではKmn-Gamingが有利な防御側になるため、まだまだ勝負の行方は分からないと思われた。

ところが、後半戦はCelluloidが怒涛の攻めを展開。第10ラウンドをパーフェクトゲームで危なげなく取ると、個人技を活かしたアグレッシブな試合運びで立て続けに4ラウンドを奪取して王手をかける。第14ラウンドもCelluloid のuNiteD選手やZODIAX選手らがことごとく撃ち合いを制してKmn-Gaming を一気に撃破。1ラウンドも落とさない圧倒的な戦いぶりで決勝にコマを進めた。

決勝戦はスーパープレイが続出する息詰まる熱戦に

決勝戦は3回戦制で2マップを先取したクランが優勝となる。第1試合はNabdの先攻で、マップは日本をモチーフにした「シティキャット」。やや狭いが爆破ポイントまでの道が多いことから、攻撃側に有利なマップとなっている。

試合のほうは決勝戦らしい手に汗握る熱戦となった。序盤は個人技に勝るCelluloidが3対1と優位に立つ。しかし、NabdはEiss 選手が1-2の数的不利の状況から2キルを決めるなど、第7ラウンドまでに11キルを稼いで4対3と逆転に成功。CelluloidもuNiteD選手が第8ラウンドで2-4から3人抜きを決めて4対4のタイに持ち込むが、第9ラウンドではNabd がそのuNiteD選手を早々に倒し、残る4人も一気に撃破。トータル5対4でリードを奪った。

後半戦も互いに譲らぬ互角の展開。まず、有利な攻撃側になったCelluloidが10ラウンドを取ると、11ラウンドも全滅しながら爆破を成功させて逆転。12ラウンドも個人技で圧倒するなど3ラウンドを立て続けに奪取する。NabdもMatchaa選手の地下から単独で裏を取るトリッキーな攻撃などで2ラウンドを連取してどうにかタイに追いつくが、続く15ラウンドをCelluloidが取り、ついに王手をかけることに成功。これで勝負があったかと思われた。

しかし、ここからNabdが驚異的な粘りを見せる。16ラウンドではMatchaa選手が完全に敵の裏を取ったにもかかわらず、倒したと勘違いして撃つのをやめてしまうという痛恨のミスを犯すが、Aktime選手が集中力を切らさず1オン1を制してこのラウンドをゲット。17ラウンドもNabdが取り、決着は18ラウンドまでもつれ込むこととなった。

そして迎えた最終ラウンド。後のないCelluloidは1-2の状況に持ち込みC4を設置することに成功する。絶体絶命、となったNabdだったが、ここでこのマップのキーマンとなっていたEiss 選手が1-1に持ち込むと、C4解除の邪魔をするためにほんのわずかだけ姿を見せたJuic選手にドンピシャでヘッドショット。この神がかり的なスーパープレイで大逆転を決めたNabdが、トータル10対8でこのマップを先取したのだった。

第2試合のマップは「オールドタウン」で先攻はNabd。攻撃側、防御側の勝敗がほぼ五分のマップだけあって今回も前半戦は互角の展開となった。まず、第1試合の劇的な勝利で勢いに乗るNabdが3連続でラウンドを連取。このままでは終われないCelluloidも3ラウンドを取り返して3対3とするが、Nabd もMatchaa選手の積極的に前へ出る思い切りのよい攻撃が功を奏して7、8ラウンドを奪取。5対3とリードして前半戦を終了した。

後半戦の最初のバトルはCelluloidが勝利。またも一進一退になるかと思われたが、ここからNabd がスパートをかける。10ラウンドをMatchaa選手の3人抜きで取ると、11ラウンドもEiss 選手が1-1を制して奪取。さらに12ラウンドも取って一気にマッチポイントを握った。Celluloidもなんとか1ラウンドを取り返すが、完全に波に乗ったNabd はMatchaa選手のファーストキルを皮切りに、粘るCelluloid を押し切り14ラウンドもゲット。見事な勝利で優勝を決めたのだった。

新チャンピオンとなったNabdには賞金100万円と豪華賞品が贈呈。準優勝のCelluloidには30万円、3位のKmn-GamingとAdult.V には10万円が贈られた。また、大会のMVPには勝負どころで見事なスーパーショットを決めたEiss 選手が選ばれた。

3位のKmn-Gaming(カミナゲイミング)。 同3位のAdult.V(アダルトブイ)。
準優勝のCelluloid(セルロイド)。 優勝したNabd(ナブド)。

試合終了後、解説を務めたBRZRK氏は「(Nabdは)やっぱ強いっすね。序盤は圧倒的にCelluloidの流れだったんですけれども、いや~やっぱりFPSって難しいですね」と二転三転する展開に感嘆のコメント。実況のyukishiro氏も「僅差の試合を取っていったNabdはさすがの強さだったと思います」と優勝したNabdを讃えた。来年はどのような戦いが繰り広げられるのか。さらなる盛り上がりを期待させ、大会は幕を閉じた。

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