ファンタシースターオンライン2、大型アップデート後編ではベリーハードやサブクラスシステムが実装―新フィールド遺跡の実機プレイもあったTGSステージレポート

セガは、9月20日から23日まで幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2012」にて、「ファンタシースターオンライン2」のステージを実施した。ここでは、スマートフォン版の内容やPC版のアップデート最新情報が公開された2日目の模様をお届けする。

ステージ前半ではスマートフォン版「PSO2」のゲーム内容が明らかに

ステージでは、1日目に続きプロデューサーの酒井智史氏が登壇し、タイトルが発表された「ファンタシースターオンライン2 es(PSO2 es)」の概要について説明。本作はAndroid/iOSでのサービスが予定されており、一人用のRPGとしてだけでなく、PC版や今後サービス予定のPS Vita版のサブデバイスとしても利用でき、外出先でマイショップやメールを確認したり、マグを育てることができるという。

酒井氏はPC版をはじめ、PS Vita版、スマートフォン版ともにダウンロードと基本プレイが無料と改めてアピール。
増山寛章氏
増山寛章氏

ここで「PSO2 es」のディレクターを務める増山寛章氏が登壇。本作についてもう一歩踏み込んだ説明として、ゲーム性は違うものの、世界観がPC版と同じで“「PSO2」っぽさ”を楽しんでもらえるゲームになるよう開発を進めてきたとコメント。ステージ上では、その“っぽさ”を感じてもらうため、実機を用いたデモが行われた。

フィールドは色分けされたマスのような場所があり、いきたいマスをタッチすることで先に進む形となっている。そして最後にいるボスを倒すことで、クエストクリアとなる。マスを進むとエネミーとの戦闘が始まったり、アイテムボックスからアイテムが手に入ったり、ほかのユーザーと遭遇してフレンド申請や“グッジョブ!”を送ることができるようになっている。

戦闘は敵をタッチすることで攻撃したり、画面右下にあるフォトンアーツ(PA)を使ったりするのが基本となる。画面下にはフレンドの名前も表示され、そこをタッチするとフレンドを助っ人として呼んで、強力な攻撃を繰り出してもらうことができる。強いキャラクターがフレンドにいれば、ゲームを始めたばかりでも比較的簡単に進められる、ソーシャル性も兼ね備えているとのこと。

なお、フィールドのマスには赤であれば攻撃力アップ、緑であればドロップ率アップといったように、色ごとに異なる効果が得られるようになっている。同じ色を揃えることで、PSEバーストとしてさまざまな効果が得られる要素も搭載されているようだ。

ちなみに筆者もスマートフォン版を試遊コーナーでプレイしてみたのだが、PAがかなり強力だったり、フリック操作で回避行動が取れるので敵の攻撃を避けて反撃に出るといった、戦闘の面白さがうまく表現されているように感じた。

ゲームの進め方など、当然PCと比べると違うため、スマホ版か…とためらってしまう人もいるだろうし、その気持もわかるのだが、あくまで世界観が同じ別のゲームであるし、サブデバイスとして割り切ってしまえば、また違った楽しみが味わえるものになるのではないかと思う。試遊では体験できなかったが、マグ育成など、PC版のプレイをサポートしてくれる要素もあるので、そこがどう機能してくれるのかも楽しみなところ。

PC版大型アップデート「新たなる力」第2回配信内容と、後編の概要が公開

PC版の最新情報発表コーナーでは、PC版のディレクターを務める木村裕也氏が登壇。まずはこれまでのプレイデータとして、キャラクターの性別や種族比率をはじめ、アクティブユーザーの3割以上が現在のレベルキャップである40レベルに達していることなどが紹介された。

木村裕也氏

続いては、次期アップデートにて追加される新フィールド「遺跡」の実機プレイが行われた。遺跡フィールドに降り立つと周囲には雪山が見えるが、これは遺跡が凍土フィールドを超えた先にあるという設定なのが理由のようだ。また、これまでナベリウスには文明が存在しないとされてきたが、なぜ遺跡が存在するのかも注目ポイントだという。

登場するエネミーは、キュクロナーダやサイクロネーダといった新エネミーをはじめ、多数のダーカーで構成されている。この遺跡自体がダーカーの巣窟という設定のようで、新エネミーだけでなくガウォンダとブリアーダなど、強力なコンビも出現する。

また、新エネミーのうちサイクロネーダは、モーニングスターのようなものでレンジャーやフォースの射程にも平気で攻撃してくる、凶悪なエネミーになっているとのこと。ただ、新エネミーにも攻略方法が存在し、そこを付いていけば簡単に倒すことも可能だという。

なお、豆知識として、既存のダーカーは大きく2系統に分かれているとの話があった。1つは虫のようなフォルムを持った火属性が弱点のダーカーで、もう一方は海洋性爬虫類や魚介類のフォルムを持った雷属性のダーカーだ。遺跡はその2種類のダーカーが同時に出現するのも特徴の1つとなっている。

ボス戦も少しだけ公開され、ゼッシュレイダというボスの姿が確認できた。ゼッシュレイダは怪獣のような二足歩行の凶悪なエネミーであり、最強クラスのダーカーだという。そのため、これまでのボスを上回る“異常な強さを誇るボス”になっているようだ。能力は、全体的にパラメータが高いものの、防御体制を取る場面があり、防御に特化したエネミーでもあるという。ただ、ゼッシュレイダにも部位破壊などがあるので、プレイする際には攻略法を編み出して欲しいと話していた。

さらにこの後は、PC版の大型アップデート後半「必滅の呼び声」の内容がムービーで公開された。主なトピックスは以下のようになっている。

・サブクラスシステム実装
・クラスレベル50解放&ベリーハード追加
・ベリーハードではレアボスも登場
・新インタラプトイベント「嵐の贈り物」
・新レアアイテムや新PA、新テクニックが大量追加
・ランク☆10以上の武器も大量追加

会場では、この中でも特にポイントとなる要素として「サブクラスシステム」についてもう少し掘り下げた説明が行われた。このシステムは、2つのクラスの能力を融合させることができるというもので、具体的にはサブクラスは20%のステータス補正が入るほか、サブクラスに選んだクラスの全てのスキルが使用できるようになる。

装備できる武器はメインクラスだけのものとなるが、全クラス装備可能な武器を装備することで、サブクラスで使えるPAや、専用スキルが使えるようになるといった特殊ルールが存在するとのことなので、サブクラスの活用方法は「工夫次第」だという。

ステージの最後には、登壇した3人からメッセージが寄せられた。

増山氏:スマートフォン版は発表後からどんなゲームなのかという質問をいただいていましたが、ようやく皆さんに遊んでもらえる形で発表できました。サービスインまではまだ長いので、皆さんの期待に答えられるように開発を頑張っていきたいと思いますので、今後の展開にご期待ください。

木村氏:今回紹介した遺跡フィールドは先週形になったばかりで、実機プレイではうまくいくか不安でしたが、うまくいってよかったです。興味を持っていただいた方はぜひ会場に来ていただきたいですし、ユーザーさんのプレイを見て実際の配信までに更にいい物ができたらと思っています。PC版は現在もアップデートを繰り返していますが、私自身もまだやりたいことはいっぱいありますし、どんどん内容を充実させていって、スマートフォン版のサービスや、PS Vita版との合流を最高の形で迎えられたらと思っています。

酒井氏:新たなアップデートを実施して今後もどんどん進化していきますし、なによりダウンロードや基本プレイは無料ですので、ぜひ「ファンタシースターオンライン2」をよろしくお願いします。そしてスマートフォン版は新しい取り組みとして、スマホのゲームとしてはかなりリッチなものになっていると思いますし、ここで新しいプレイヤーの皆さんに参加して欲しいと思っています。そういった方々に入っていただくことで、新しい「PSO2」の世界が拓けるのではないかと思っています。

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