Maru-Jan、麻雀ゲームと認知症の関係について調査研究を開始、発表会を東京・銀座「コンファレンス東京」にて開催

シグナルトークは、「Maru-Jan」において、麻雀ゲームと認知症の関係について調査研究開始、東京・銀座「コンファレンス東京」にて報道関係者・研究者向け発表会を開催した。

ニュースリリースより

本研究は、全国の介護予防事業等で、麻雀による認知症予防効果が注目されて、多くの自治体で実施され、効果をあげているケースがあることを受けて、麻雀ゲームには、実際にはどの程度の認知機能維持/改善効果があるか検証することを目的にスタートした。

本研究は、株式会社シグナルトークから、認知症予防効果FS研究会(代表:五藤博義、レデックス認知研究所・所長)への研究委託にて進め、研究に先駆けた先行調査として、本年8月9日(月)、篠原 菊紀教授(諏訪東京理科大学 共通教育センター)の指導の下、NIRS(多チャンネル近赤外線分光法装置)により、オンライン麻雀ゲームMaru-Janプレイ中と、計算ドリル解答中の、脳の活性化状況の測定・比較を行った。

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この先行調査を指揮した篠原教授の見解では、今回の調査結果だけで、Maru-Janが認知症予防に役立つとは言えないが、今後、以下のような調査を行っていけば、Maru-Janと認知機能低下予防、認知症予防との関連が、よりはっきりするとのことだ。

  • 1.Maru-Janユーザーと非ユーザーの認知機能を比較する。
  • 2.高齢の初心者ユーザーがMaru-Janを続けることで、どう認知機能が変わっていくのかを追跡する。
  • 3.Maru-Janユーザー、非ユーザーを数千から数万人について、その生活習慣、認知機能、健康状況(発病含む)を、5~20年程度追う。

上記のように、現時点ではまだ、麻雀と認知症のはっきりした因果関係はわかっていないが、今後2~5年に渡り、オンライン麻雀ゲーム Maru-Janのユーザー5000人、および、麻雀をしないネットユーザー5000人にオンラインテストを受けてもらうなどの協力を呼びかけ、調査・研究を進める予定。

研究の内容としては、半年に一度(2年間で4回程度)、継続的に「前頭前野いきいき度チェック(漢字色別テスト物語編)」を受け、認知機能の推移を追跡。前頭前野とは、多くのタイプの認知症に関わりが深い、脳の重要な部位であり、この部分の機能の衰えを感知することが、認知症の早期発見に繋がると予測している。

さらに、アンケートによる調査協力者の生活スタイルの解析と、統計手法による認知症予防効果への影響因子の解明を目指す。それらの調査研究によって得られる知見は、広く公開することとし、大学や病院、研究機関等で行われる認知症予防に関する研究開発の進展に貢献したいと考えている。

本日10月26日から、公式ウェブサイト上で、前頭前野いきいき度チェックが受けられる。テストは、文章を読んで簡単な質問に答えるもので、終了後、すぐにテスト結果がわかるようになっている。

※本テストは、皆様に受けていただいた結果を基に、今後の研究を進めるためのプレテストです。今回のテストで、認知症危険度について判断はできませんので、ご注意ください。

報道関係者・研究者向け発表会にて

株式会社シグナルトーク 代表取締役「栢 孝文」氏
レデックス株式会社 代表取締役「五藤 博義」氏
諏訪東京理科大学「篠原 菊紀」教授(ビデオレター出演)
日本早期認知症学会「志村 孚城」理事長

レデックス株式会社 代表取締役「五藤 博義」氏

諏訪東京理科大学「篠原 菊紀」教授(ビデオレター出演)

日本早期認知症学会「志村 孚城」理事長

本日研究開始の発表を受けて、東京・銀座「コンファレンス東京」において、報道関係者・研究者向けに発表会が開催された。

シグナルトーク代表取締役「栢 孝文」氏は、本研究のきっかけとして、ゲームタイトル「Maru-Jan」のサポートセンターに寄せられる「いつも認知症防止のために麻雀ゲームを楽しんでいます」というユーザーの声を受けて、「麻雀が認知症防止に役立つ」という情報を知ったということを明かした。

4年前から始まった本プロジェクトについて、研究者は賛否両論であり、きちんとした研究と調査が必要と感じたという。

認知症には諸説あるものの、寝たきりになったとき、病院に長期入院した時など、進行が早くなるという発表があるということで、ゲームを制作している栢氏は「何か社会に役に立てないか」と考え、この研究結果が発表されれば、大きな社会貢献ができると思って始めたということ。

レデックス株式会社 代表取締役「五藤 博義」氏は、「脳トレ」が認知機能の改善の役に立たないという研究において、複数のグループにわけた被験者にそれぞれゲームや脳トレなどをプレイしてもらい、データの比較による論文を現在作成しているということだ。

また、この論文の発表の後には、対人テストのほかに、オンラインテストによる実験データの収集、60歳以上のユーザーが対象となるよう実験も行う予定。ひょっとしたら研究結果によって入院中や体の不自由な方のためなど、認知症以外の人向けにも新たなコンテンツが生まれるかもしれないと期待している。

日本早期認知症学会「志村 孚城」理事長は、「前頭前野いきいき度チェック(漢字色別テスト物語編)」を用いた認知機能の推移を追跡するコンテンツを通してデータを収集、さらに、アンケートによる調査協力者の生活スタイルの解析と、統計手法による認知症予防効果への影響因子の解明を目指すということだ。このテストは誰でも参加できるのでデータ収集のためにもぜひ受けてもらいたい!

そしてビデオレターにて出演した諏訪東京理科大学「篠原 菊紀」教授は、この研究プロジェクトをかなり期待しているらしく、体を動かしたり食事に気を使ったりする認知症を予防する大事な要素とともに、リアルな麻雀と変わらないくらいの頭の活性化を促す「Maru-Jan」を使った実験結果は、非常に興味があるということだ。

さらに映像として出展されたのは、71歳のプレイヤーに脳の活性化を測定する機械を付け、実際に「Maru-Jan」のオンライン対戦の模様を録画したもの。脳の血流が増加した箇所が赤く表示されるというこの映像では、配牌時や、リーチ時、オンライン対戦が始まった瞬間など、活性と沈静が交互に繰り返されて、脳が活性化されていることがわかる。しかし、これは1人のユーザーを実験した結果なので、まだまだ研究の結果がわかるのは後になるようだ。

今後、ゲームをプレイして「認知症」の改善や防止ができるという確実な結果が出た場合、社会的にもかなりのユーザーや認知症患者に良い影響をもたらすと思われる。現在のケアセンターや老人ホームなどにはかなりの確率で「麻雀台」が設置されており、かなりの人が麻雀を楽しんでいるということもふまえ、これからの研究結果を楽しみにしていよう。

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